ドイツ人のサッカー好き
製品トレーニングで、10か国以上の代理店と一緒にドイツのメーカを訪問した際の話です。初日前夜にウエルカムパーティーがあり、貸切レストランの中央には大きなモニターが置かれています。どんな趣向かと思っていたら、サッカーの試合が始まりました。
この日は、ユーロ2008のドイツとスペインの決勝戦が行われる日で、皆で観戦しながら楽しもうということです。メーカの主催者は、ゲストをほったらかし、テレビ画面に食い入り大きな声を出しています。なんでこんな大事な日に、仕事の付き合いをしなきゃいけないといった風に感じました。
残念ながらドイツチームは敗れ、主催者のテンションは下がりました。弁解のために言うと、残業や接待といった慣習があまりないので、彼らとしては当然のようです。朝8時から午後3時まで働けば、その後は個人の時間という考え方が一般的です。
2006年ワールドカップがドイツで開催される1週間前もドイツにいました。町のいたるところに、横断幕が掲げられお祭り気分でした。我が日本代表は、仕事場から30分ほどのボンでトレーニングしていて、同僚とちょっと見に行くことにしました。
突然大雨が降る中、熱心にミニゲームを続ける姿や、孤高の雰囲気で中田が他のメンバーと離れ一人ボールを蹴っている姿が印象的でした。
ブンデスリーガシーズン中は毎日曜日、サポータがユニホームを着て、町で盛り上がる姿が見られます。
スペインやイタリアでは通常の試合であれば、当日見られる印象がありますが、ドイツ、イギリスはマーケッティングも上手いのかいつも満席で、観戦を断念したこともあります。
旅の目的が観光だけでなく、イベントに参加できれば、旅の質も格段に上がります。
スポーツ、音楽や芸術のイベント、お祭りにでも遭遇できればいい思い出として残るでしょう。
さて、真面目な気質と言われるドイツは、日本がお手本にすべきサッカーチームと言えるのでしょうが、応援する方も熱心でないとなかなか強豪国の仲間入りはできませんね。