張家界、武陵源の世界一づくし
日程:2013年8月10日ー18日
同行者:単独
夏休みに長沙から、張家界へ行ってきました。まず、湖南省博物館で馬王堆の女性のミイラを見ました。2100年前の漢代の遺体ですが、ホルマリン漬け状態で皮膚が弾力のあるまま残っていて、衣装の文様がそのままで驚きました。
当時長沙では、ブルジュ・ハリファより10m高い、世界一の高層ビルを着工し3か月で完成させる計画であることが報じられていました。その後、安全性の問題で中止となりますが。町には世界最大のレストランの西湖楼もあります。
張家界の天門山へのロープーウエーは7445mで世界最長です。天門洞への階段は999段あり自力で登りました。使ってはいませんが世界最長のエスカレータもあるそうです。ここへは通天大道というヘアピン道路を通りバスで来ます。ロープーウエー終点駅から天門山寺まで往復2-3時間ですが、鬼谷桟道というこんな絶壁によく歩道を通したと感心する遊歩道を通ります。絶壁のガラス床の場所は布のスリッパを付け渡ります。天門山/天門洞は天気がいい時期にトレッキングするのにお勧めです。
武陵源は映画アバターのロケ地で、世界一の砂岩峰林が広がります。世界一の屋外エレベータで330mを一気に上がれます。昨年は、世界最長、最高度のガラスの橋が開通したそうです。
自慢の風景に世界一の施設を作り、観光客を呼び込んでいますが、自然のままを大切にする日本の感覚では疑問も残ります。普通は苦労してたどり着いた先の絶景に感動するものですが、お構いなしにお手軽に到着できます。富士山頂上までロープーウエーで登っちゃおうといった発想です。散策ルートはすべて舗装され、至る所にごみ箱が設置されています。自然は間違いなく素晴らしい世界自然遺産なのに、もったいないですね。
もっとも当時は、原因不明の腰痛に悩まされ、ホテルで2日休養せざるを得ませんでしたので、自慢の設備を使わさせていただきました。
ところで中国はどこの地図でも貧弱です。Google mapや百度でさえ、詳細が省かれていますし、観光地図もデフォルメされたものばかりです。まさか国家秘密ではないと思います。武漢への直行便が就航され、正確な登山地図とアクセス方法があれば、日本からの個人旅行者にも人気がでる場所と思います。
2013年8月10日:成田/杭州/長沙
8/11:湖南省博物館、張家界にバス移動
8/12:天門山
8/13:武陵源 黄石寨景区
8/14:武陵源 天子山自然保護区
8/15:休憩 予定の袁家界景区は断念
8/16:休憩
8/17:張家界/長沙/杭州
8/18:杭州/成田