最後の搭乗客
フランクフルトやミュンヘンでANA便からルフトハンザ便を乗り継ぎ、ヨーロッパ各地へ向かう場合、通しでチケットを購入すると、安い上に乗継も優遇されます。
スロベニアからミュンヘンを経由し成田便を予約した時は、最初の出発が1時間遅れ、乗継がヤバイ状況でした。しかし、ミュンヘン到着時のタラップで日本人スタッフが待ちかまえ、私と同じ境遇の客と一緒に、成田便のゲートまで誘導してくれました。
離陸時間を少し過ぎても我々を待ってくれ、荷物も成田で受取りできました。さすがにANAと感心しました。
小心者の私は、数百人の客を待たせたことに、申し訳そうに乗り込みますが、そっと回りを見ても、誰も気にしていないようでほっとしました。
多分「申し訳ありませんが、乗継のお客様をお待ちしています。」とかアナウンスされていたのでしょう。
最後の搭乗客にはなりたくありませんが、離陸時間直前に乗り、こっそり一番前に座る人もいます。顔を知られたらまずい政治家かタレントでしょうか?
また、最終搭乗案内が流れた後、地上スタッフが搭乗客名を呼びながら回っている姿を時々見かけます。保安検査場を通過しているのに、出発ゲートに現れない客を探しているのでしょう。土産屋の前で、その客を見つけ、一緒に走っていきました。
この場合は、客の不注意と思われますので、今後のために、厳しい態度をとってもらいましょう。例えば、地上スタッフは陸上部出身で、「私についてこれなかったら、乗り遅れますよ。」とか言って、猛ダッシュするとかです。最近は空港によっては、Final Boading Call をしない空港も増えているようです。
逆に、離陸10分前にドアが閉まり、定時到着した場合は、「皆さま、定時運行にご協力ありがとうございます。」とアナウンスが流れます。共同作業を完遂したことで近くの人と、ハイタッチでもしたい気持ちとなります。