パリは燃えているか

お客様とパリ経由でベルギーへ行くことになり、出発まで1週間という頃、メールが届きました。

「パリが燃えています!パリ市内で大規模なデモで危険な状況なので、出発を見合わせたい」

「パリは燃えているか」は、1944年のドイツ占領下でのパリ解放を描いた映画ですが、確かにニュースでは、火の気が上がった中でデモをしている映像を見ました。結局、お客様のメールに従い、出張は延期となりました。

1か月後に再チャレンジでパリへ着いた時です。タクシーの中で、1か月前のことを聞いても運転手はピンときません。パリでは、毎日、デモやストライキ、パレードが行われているので、いちいち覚えていないとのことです。今日も次の通りでデモがあるから、迂回していくねといって、裏道を回りホテルまで行きました。シャンゼリゼ通りも平穏そのものです。役得で、普段は行けないようなキャバレー「LIDO」でショーも楽しめました。

見ると聞くとは大違い。日常茶飯事のデモのニュースが、日本で流れていたのでしょうか?反対に2011年の大震災の年は、日本への旅行者が随分減りましたが、地震の影響というより、放射能の心配をする人が多かったらしいです。

それはともかく、旅先でこういった場に遭遇してスケジュールが狂うのは迷惑な話です。地元の人は、電車遅れやストライキには寛容で、あまり文句を言う人もいませんが、旅行客にとっては一大事です。今はネットを駆使すれば、訪問先のニュースも詳しく知ることができ、デモ、ストライキといった情報も判り対応ができます。旅行気分も盛り上がり楽しいものです。

今年、韓国やグアムへの修学旅行が北朝鮮問題で相次いで中止になったというニュースを見ました。これはデマの類で、個人なら行っちゃいますが、団体旅行では、心配する声に押され、残念ながら中止となるのでしょうね。2015年パリサッカー場の爆破事件があって厳戒態勢の時期も、このような経験と外務省の海外安全情報をもとに旅行しました。心配し過ぎるとどこへも行けません。

 

 

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