うなぎを世界遺産に
土用の丑の日にうなぎと思っても、うな重が10年前の倍で4000円と聞くとためらってしまいます。30年前、田町駅前に立ち食いのうなぎ屋で、お昼に800円のうな丼を頻繁に食べた頃が懐かしいです。
高騰の理由は、日本うなぎがIUCNのレッドリストⅠB類の絶滅危惧種(EN)に指定されている通り、危機的状況にあるからです。このままでは、近い将来にうなぎ文化が消えてしまう可能性があります。
世界遺産の登録を目指し、国がうなぎ文化を守るという姿勢を見せられませんか?
題名は、「浜名湖の養殖うなぎと文化的景観」というのはどうでしょう。養殖が全国に広がった経緯をシリアルノミネーションとして申請してもいいと思います。
まず、レッドリストⅠB類は世界自然遺産の登録基準ⅸを満足します。保護の研究や取り組み状況は、自然遺産保護のモデルとして世界に示されます。
ポイントは、うなぎ関連施設が日本の文化遺産であることを示すことです。複合遺産や文化的景観として認められれば、単に自然遺産を保護するだけでなく、文化遺産としても、うなぎ文化を守ることが国際的に認められます。今年登録された「潜伏キリシタンと関連遺産」のように、ストーリー性が重視されます。
昔、国際捕鯨委員会で、日本の商業捕鯨がやり玉になりました。いくら鯨の利用は日本の文化だと主張しても、国際的には通用しなかった結果、細々と続いていた鯨食文化も無くなってしまったように思えます。
庶民が手が出せないような現状は、うなぎ屋さんにとっても死活問題です
かば焼きならぬバカな提案と思わず、文化庁や水産庁の皆さん、協力できませんか?