ゲテモノ料理

学生の頃、「松阪の実家から肉が届いたから一緒に食べないか」と同寮の友達から誘われました。さては松阪牛と思いきや、なんとイルカの肉です。割とポピュラーだよと聞きびっくりしました。

大阪の友達は、私が納豆を食べていると、「関西には売ってない。」「人間の食べ物と思えない。」と言うし、所変われば品変わると思いました。

今なら流通も拡大しているし、ネットや、「秘密のケンミンshow」で情報が溢れていますが、当時の驚きは強烈でした。

海外に行くと、今まで食べたことがないものに出会います。

最初にアメリカのケンタッキー州に行ったレストランの魚料理は、ナマズとワニだけでした。

ドイツでは、鹿肉や猪肉もポピュラーでした。

タイでは、見た目もグロイ昆虫やカエルの串焼きにも出会います。

 

フランス料理はというと上品なようですが、意外とゲテモノは多いと思います。スーパーでは、鳩やウサギやカエルが丸ごと売られています。世界三大珍味と言われるフォアグラも、無理やり餌を飲み込ませたアヒルの脂肪肝で、健康にも悪そうだし、価格がもし手頃だとしても、あまり食べたいとは思いません。

このように私は肉系のゲテモノは苦手ですが、納豆、クサヤ、ドリアン、ブルーチーズ、臭豆腐やニンニクといった臭い物系は案外好きです。写真はクアラルンプールの高級ドリアン(猫山王)です。切りたては臭いもきつくないし、おいしいと思いました。

さて、初めて真夏に韓国へ行った時の話です。

現地の人から、「今日は中伏だからポシンタンを食べよう」と付いていったら、犬肉のスープでした。どうして犬肉を食べるのか聞いたところ、日本人が土用にウナギを食べるように、夏場の強壮剤とのことです。本当かどうか知りませんが、一部のドイツ人も食べるということです。

彼らが、ドイツ人を引き合いに出すのは、権威づけしたり、一般化したいという目的がある場合です。

よく言われるのは、第二次世界大戦で、ドイツと日本は共に敗戦国ですが、ドイツは徹底的に反省したので、今は尊敬されるが、日本はそうしなかったという説です。

私は、「日本人は犬は食べないが、馬なら食べる」というと、びっくりされました。「生の馬肉も食べますよ。」というと、周りの人にも伝え大騒ぎとなりました。「馬を食べるなんて可哀そうではないか。」「だから日本人は野蛮だ。」と矢継ぎ早に批判され、反論できませんでした。

あれから20年以上経っていますが、犬肉を食べる韓国人と馬肉を食べる日本人のどっちが野蛮かの結論は出ていません。ダイバーシティ(多様性)をお互い尊重しようとしか言えません。