中国乗継はもう止めよう!

夏休みにミラノ往復で、スイスとイタリアへ行ってきました。行きの便での恐ろしい体験をお話します。中国経由の旅行を検討している方は十分注意してください。

中国経由でスペイン、イタリアへ向かうのは飛行時間が15-6時間と短く、日本からドイツ、フランスを経由するのとあまり変わりません。中国国際航空は、スターアライアンスでマイルやラウンジも使用できるし、夏休みにしては日系の半額と安く予約しました。

8月11日(金)CA168 羽田(19:40)→北京(22:30)

8月12日(土)CA949 北京(01:30)→ミラノMXP(06:30)

北京乗継の経験から荷物をすべて機内持ち込みとしました。夕方5時過ぎに羽田へ到着すると、既に掲示板で出発が20:40と1時間遅れとなっています。チェックインカウンターでは係員から羽田発が遅れるので、北京/ミラノ便の搭乗券は渡せないと言われました。「最初からギブアップするのか?」、「我々は荷物を預けない」、「1時間遅れなら北京空港での乗継も経験済で2時間あれば大丈夫だ」等主張し何とか北京/ミラノの搭乗券も受領しました。

ANAラウンジで待っていましたが、途中で21:10に変更されその後音沙汰がありません。別ANA便の18:30発は、搭乗後飛行機の中で3時間待った後、一旦降機し、羽田内のホテルで一泊することとなったということです。24時近くに掲示板の表示が翌朝の8:50になりました。そもそも中国国際航空の係員は羽田に数人しかいないので、状況がよくつかめませんし、ホテルのアレンジなどもしてもらえません。

羽田ラウンジは02時で営業終了ですが、我々(約15人)の為に終日営業となりました。中国での変更手続きの煩雑さを想像すると旅自体を止めようかとも思いましたが、日系会社と異なりwebで購入済の金額が戻ってくる保証もありません。翌朝搭乗直前に写真のように09:30に変更され、離陸は10時頃となりました。

これで一安心とはなりませんでした。12時頃、機長から北京空港の着陸ができないので、青島に着陸するとのアナウンスです。青島着陸時のCAアナウンスは、「HAVE A NICE STAY IN 青島!」でこれには飛行機内がざわつきました。

飛行機内で4時間待ち、ようやく北京空港着陸は、17時でした。今度は着陸した瞬間、機内から大きな拍手が沸きました。若干雨が降っていますが、遅れるような天気ではありません。以下は着陸後で自分ですべき手続きです。

1.入国審査場の外国人レーンを通り入国する。(普通乗継では不要だが、同日の入国/出国スタンプが押された。)

2.シャトルに乗りT3Cで降り、荷物を受取り税関検査を済ませる。

3.乗継サービスカウンターでホテル手配が必要なら済ませるが、さすがにもう一日滞在はないと思いスキップする。

4.4F出発カウンターH34でチケットを変更する。長蛇の列で、別のスターアライアンスゴールドのサービスカウンターを見つけたが、それでも1時間位待ちました。割当られた変更チケットは、1日遅れの同便(CA949)でした。

5.再度チェックインし、荷物を預けるが我々は機内持ち込みとする。

6.出国/手荷物検査を行い、ラウンジに到着したのが、21時位となる。

その後は定刻の01:30に出発し、ほぼ定刻にミラノに1日遅れで到着しました。一連の流れを振り返ると中国国際航空では初めから1日遅れを見越しているように思えました。北京空港では以下の問題があり、3時間位の遅れが定常化されています。

1.滑走路が2本しかなく、一部工事中らしい。

2.もともと超過密ダイヤであり、視界が悪く自動着陸できないと管制官が大幅に離着陸を制限している。これでも中国国際航空は、北京を拠点とするフラッグキャリアであり、他の航空会社より離着陸が優先されているらしい。定刻が我々より1時間早い別ANA便は、結局翌々日の04時に到着したということです。羽田から北京まで35時間かかっているので、我々の20時間は優先されている証明か?

3.中国国際航空の遅延率は数パーセントだが、今回の悪天候という名目だったり、管制指示といった不可抗力は含まれていない。遅れは数10パーセントではないか?。従って他社振替便は手配されないので、1日1便の欧米便は自然と1日遅れとなる。

どれも日本だったら大問題となるところですが、もう何年も改善されていないばかりか逆に便数を増やしているようです。航空会社も不可抗力ということで、対策をとっていません。

その後、スイスへ電車へ向かいましたが、予約した電車は再度購入が必要で、宿代も無駄となりました。

しかし、シャトルバス内で列車をWEB予約し、ミラノ中央駅からスイス行列車に奇跡的に発車2分前に乗ることができました。次は3時間後でしたので半日分の旅程を回復し、マッターホルンを間近に見て、旅行を楽しむことができました。

帰りは上海乗継で定刻でしたが、やはり乗継手続きは複雑です。飛行機を降りると、プラカードを持った係員がいます。ここで何故か、航空券を交換します。係員に付いて、検疫カウンターでスタンプをもらい、乗継カウンターで、乗継スタンプを押してもらいます。その後一般の手荷物検査を受ける必要があります。既にミラノで航空券をもらっているので、飛行機を降りた際のプラカードを見過ごした人が数人いるようですが、どういった手続きとなったか想像するとぞっとします。私はもう中国乗継は止めようと思いました。

 

 

 

中国乗継はもう止めよう!” に対して1件のコメントがあります。

コメントは受け付けていません。

前の記事

世界遺産検定

次の記事

マッターホルン満喫